むし歯のリスク

一般的に、むし歯は『歯質、糖分、細菌』の三つの要素に時間の経過が加わり発生すると言われています。

歯質とは、ご自身の歯の強さや唾液の量などの事です。歯が強ければ強いほど、唾液の量が多ければ多いほど、むし歯になりにくくなります。
逆に、歯が弱く唾液の量が少なければリスクは高まります。

また、糖分を含む食べ物を好んで食べる方は、どうしてもむし歯になりやすくなります。
糖分は歯を酸性に傾かせ、エナメル質を溶かしてしまいます(脱灰)
さらに、むし歯の原因菌とも呼ばれるミュータンス菌が多いと、歯を溶かす酸をつくりだすため、むし歯になりやすくなります。

そのため、むし歯になるリスクを下げるためには、これらの3つの要素が重なり合う部分や時間を少なくすることが必要です。
歯を強くし、糖分の含まれる食べ物を控え、細菌を少なくすることが必要です。

むし歯の治療

一般的に、虫歯は段階的に進行していくと言われています。
むし歯の段階は、C0〜C4までに分かれていて、C0~C4までの各段階で、治療の方法が異なりますので、できるだけ速やかに治療し、むし歯が進行しないようにすることがとても重要です。

C1〜C2の段階では、むし歯がエナメル質や象牙質の範囲内でとどまった状態ですので痛みはあまり感じませんが、C3〜C4になるとむし歯は歯髄まで及ぶため、痛みが生じます。
特に、C3まで進んだ歯は、歯の神経をとらなければいけなくなります。
神経をとってしまった歯は、血液が行き渡らなくなり、歯がもろくなり、歯の破折のリスクが大きくなってしまいます。

できるだけ神経を抜かないためにも、できるだけご自身の歯を残すような治療ができるよう、定期的に歯科医院に通っていただく事が、一番重要だと考えています。

むし歯は早めの段階で治療するほど、痛みや治療時間、費用を少なくする事が可能です。むし歯治療には、詰める治療から、根管の治療(歯の根っこの治療)、かぶせ物治療まで多くの選択肢がありますが、個々の状態を説明させていただき、相談のうえで治療を進めていきます。

歯周病治療

歯周病は、自分では気づかない程度のものを含めると、成人の80%以上の方がかかっているといわれる国民病です。

歯周病もまた、むし歯と同じように、段階的に進行していくお口の疾患です。
初期段階では、自覚症状なく進みますので、ご自身が歯周病にかかっているという事を自覚している人は少ないです。
しかし、歯科医院にて歯の検査を行うと、多くの方が歯周病にかかっている事がわかります。

また、歯周病菌は毒素などを大量に放出しその有害物質が血液に乗り、全身に流れ、動脈硬化、心筋梗塞、脳梗塞などの血管障害を起こす危険性を高めるという研究データもあります。

さらには、歯周病が糖尿病を悪化させたり、妊娠時に放置すると早産や低体重児出産のリスクが増加するともいわれています。

たかがお口の中の歯周病…と放置しておくと、基礎疾患を悪化させる事につながる危険性があります。
できるだけ早期発見・早期治療につとめる必要があります。
以上のことから、歯周病を予防(進行抑制)するには、セルフケアと歯科医院で行うメンテナンスが重要です。
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